全身の健康は歯のメンテナンスから
「デンタルライフ」は、歯科助手が歯や口腔内の健康について解説するサイトです。
みなさんは、歯の定期検診に行っているでしょうか。
欧米諸国では70〜90%の人が定期的に歯科検診に行く習慣があるのに対して、日本におけるその割合は5%以下と言われています。
歯科検診の料金がそこまで高くないのに非常にもったいないな、と思います。
歯が痛くなってから対処すればいいかな、と考えている方が多いのかもしれません。確かに、面倒臭くて避けてしまう気持ちはわかります。
しかし、歯や口腔内の状況は、治療が遅くなるとデメリットがあることはもちろん、全身の健康にも悪影響があります。
歯の健康をきっかけとして、全身の健康について考える方が増えてほしいですね。
そういった志をもった企業は増えているようで、嬉しい限りです。
株式会社サプリポート
8020運動の目標達成はなかなか遠い
最近は、8020(まちまるにいまる)運動の認知度も上がってきました。
これは、80歳に自分の歯を20本以上保持して生活することを目標とする運動です。
40歳で全て自分の歯、60歳で24本以上を自分の歯を保持するという途中目標もあります。
しかし、現実的には日本人の80歳の平均の歯の本数は、約14本。20本以上を保持している人は、約3人に1人ほどです。
ここまで歯の健康が叫ばれているのは、歯は口腔内の問題だけにとどまらないからです。
特に歯周病に注意
全身に影響がある代表例が、歯周病です。
まずは動脈硬化や脳梗塞。歯周病の人はこれからのリスクが格段に高まることが明らかになっています。
次に糖尿病。糖尿病によって歯周病になることもありますが、逆に歯周病が糖尿病を悪化させることも分かってきました。
歯周病の怖さについては別の記事でも詳しく解説していこうと思います。
歯の健康を維持する習慣を実践できていますか?
歯磨きを毎日している方がほとんどかもしれませんが、実はそれだけでは歯の健康を維持するためには十分ではありません。
できればプラークを取るためにフロスや歯間ブラシも使ってほしいです。
そのほか、食後20分以内の歯磨きを心がける、よく噛んで食事をする、歯に異常を感じたらすぐに診てもらうことは最低限行いましょう。
ストレスやたばこを取り除くこと、定期的な運動も歯の健康に役立つと言われています。このサイトでは、こういった歯の健康に関する情報を発信していきます。
そして見逃しがちなのが、歯の定期検診です。
まずはみなさんも歯の定期検診を
私は、できれば全ての人に3〜6ヶ月に1度は、歯科検診をして、歯と口腔内の状態をチェックしてほしいと考えています。
1回の値段は歯科医院ごとに異なりますが、2,000〜4,000円ほどが相場です。
半年に1回3,000円とすると、1ヶ月あたり500円。これで病気のリスクを予防できるのであれば高くはないでしょう。
また定期検診では、歯を綺麗にしていないと注意されますよね。そうすると日々のメンテナンスにもハリがでます。