歯はお金で換算するといくらの価値があるのか
あなたは自分の歯にはどれくらいの価値があると認識しているでしょう。
この記事では、日本予防医学協会が調べた歯の資産価値に関するデータをご紹介したいと思います。
日本人に自分の歯はいくらの価値があるか聞いたところ、1本35万円の価値があると回答したそうです。
永久歯の数は、親知らずの有無によりますが、28〜32本と言われています。この記事では分かりやすく30本としておきましょう。
そうすると、日本人は自分の歯には915万円の価値があると認識していることになります。この金額だけ聞いてもなかなかの価値ですね。
一方で、歯科医師は、1本104万円と回答したといいます。全ての歯で、3,120万円。一般の方とは3倍以上も差があります。
歯の大切さを分かっているからこその意見ですね。私もこちらの数字の方が納得感があります。
本当にここまでの価値があるの?と疑いたくなる方もいるかもしれませんね。
しかし、過去の裁判でこれに近い価値があると判決が下されているのです。
交通事故において、歯の賠償請求が行われた判例では1本につき80万円の請求が行われました。全ての歯で2,400万円です。
歯科医師が付けた価値ほどではないにせよ、予想よりも大きな金額ではないでしょうか。
ちなみに、アメリカ人は同じ質問に対して1本につき500万円と回答したと言います。全ての歯で1億5,000万円です。
アメリカの歯にお金をかける文化はよく知られていますが、ここまで認識に違いがあるのですね。
資産運用よりも歯を大切にした方がメリットが大きいかも?
歯科医師の見解や過去の判例を踏まえると、私たちの歯は少なくとも2,000万円、もしくは3,000万円以上の価値があると言えそうです。
老後の資金が2,000万円が必要と騒がれたのは記憶に新しいですが、まずは私たちが持っている資産である歯の健康に気を配るところから始めた方がコスパがよいかもしれません。
実際に、歯の定期的なメンテナンスをしていなかった高齢者は、年間15万円ほどの治療費が余計にかかるという調査結果もあります。
これは歯科医院に働いているからこそ分かるのですが、メンテナンスしてこなかった高齢者の歯とメンテナンスしてきた高齢者の歯には、一目見ただけで分かるほど歴然たる差があります。
もちろんかかる治療費も変わってきます。特に状態が悪い方だと、とても値段がかかるからといって通わなくなってしまう方もいらっしゃいますね。
歯の定期検診にかかる数千円は、将来お金を失わないための資産運用なんだ!と考えていただいてもあながち間違いではないですよ。
若いうちから、歯を大切にすることは大きなメリットがあることが分かっていただけると思います。